映画の感想をもう一本。
(そろそろ一段落します)(笑)
この映画を見たきっかけは、
やはりフランス映画だったことと、
去年パリに旅行に行ったとき、
工事中で入れなかった
オペラ・ガルニエの中が見られるということで、
それが決め手となりました。
そのふたつと音楽が合わさっているのだから、
私にとっては面白くないわけがない映画です。
バイトで寿司の出前をしている一人の青年アントワーヌが、
オペラ・ガルニエに配達に行くところから物語は始まります。
そこではオペラのレッスンが行われているのですが、
レッスン生とアントワーヌがいさかいを起こし、
ラッパーでもあるアントワーヌがオペラを茶化して歌ってみたら
これがとんでもない美声で、
その場にいたオペラ教師のマリーの心をわしづかみにします。
マリーは何日もかけて
アントワーヌにオペラをやるよう説得し、
そこからふたりの特訓が始まります。
アントワーヌを演じているのは
ビートボクサーのMB14さんで、
世界的テノール歌手のロベルト・アラーニャさんも
本人役で出演されています。
また、オペラ・ガルニエの大広間を撮影するには
何年にもわたる交渉が必要だったそうで、
そのおかげで今こうして見ることができ、
私としては感謝しかありません(笑)。
筋書きは大体予想がつくけど
見たくなる映画ってありますよね?
この映画はまさしくそんなタイプの映画で、
「こういう映画が見たいなぁ」と思って見る人の
期待を裏切らない内容になっていると思います。
ネタバレになるといけないので
あまり詳しくは書きませんが、
後半、登場人物のひとりのセリフに
「残された時間を楽しむ」というひとことがあり、
やはり、どんな状況でも
楽しもうとすることが大事なのだな、と思わされました。
見てよかったな、と思える映画でした。
映画を撮影するにあたり、
ビートボクサーのMB14さんは、事前にオペラを練習されたそうです。
このマッチングというか、結びつきがおもしろいなと思いました。