今回ご紹介する本は
"Highly Illogical Behavior " という本で、洋書です。
数年前にシノプシスを書いてイベントに応募し、
採用されなかったという悲しい過去があるのですが(笑)、
いい本だと思うので、
ブログに記事を書くことにしました。
ソロモン・リードは16歳で高校生。
パニック発作の持病があり、
中学のときに学校で発作を起こしてから3年間
家に引きこもっています。
ソロモンは何か悩みごとがあると、
大好きな『スター・トレック エピソード8』を見て
その中に答えを求めたり、
唯一何でも話せるおばあちゃんに相談します。
ある日のこと、
ソロモンのところに
高校のクラスメートのリサからの手紙が届きます。
手紙には、ソロモンのことを思い出し、
友だちになりたいと思った、と書いてありました。
でもそこにはリサの魂胆がありました。
ソロモンの症例を論文に書けば
進学予定の大学から奨学金がもらえることになっていたのです。
「会ってみたら?」という
おばあちゃんからのアドバイスに従い、
ソロモンはリサを家に招きます。
リサはソロモンがイケメンで人当たりもいいことに驚きます。
そしてリード家のガレージ(家の中から行ける)に案内されると、
『スター・トレック』に出てくる
ホロデッキ(バーチャル・リアリティを体験できる場所)が
完全に再現されていて、そのことにも驚きました。
こうしてソロモンとリサとの交流が始まりました。
ところでリサにはクラークというボーイフレンドがいます。
クラークもイケメンで、ウォーターポロの花形選手なのですが、
最近はほかの選手たちとのつき合いに飽き飽きしていました。
クラークはリサがソロモンと会っていることを知り、
焼きもちを焼くのですが、
ある日、ソロモンはリサに自分がゲイであることを打ち明け、
よかったらクラークと3人で夏休みを過ごそうと提案します。
実際に会って意気投合した3人は
ほぼ毎日をソロモンの家で過ごすようになりました。
ソロモンはふたりの前で何度か発作を起こしかけますが、
やがてふたりが対処できるようになり、
そのことでソロモンはとても安心し、
それと同時にクラークに恋心をいだき始めます。
そしてもうひとつ、
進行中の大きな出来事がありました。
庭にもしプールがあったら泳ぎたい気分だと言ったソロモンのために、
不動産業を営んでいるおばあちゃんが、
早速リード家の庭にプールを作る工事を手配しました。
プールに入ることは、ソロモンが家から出るチャンスだと思ったのです。
その後、3人にはさまざまな出来事が降りかかります。
ソロモンはプールに入ることができるのか?
ソロモンの片思いはどうなるのか?
そしてリサはどんな論文を書くのか?
クライマックスのくだりは本当にエキサイティングで、
映画化すればいいのに、と思ったくらいです。
どうです? 読んでみたくなりましたか?(笑)
先日『マーヤの自分改造計画』の記事でも書きましたが、
この本に出てくる3人も
それぞれが悩み、迷い、
不器用ながらもひとつずつ、
自分たちなりの答えを導き出していくのですが、
そんなところが私は好きです。
この本はまだ翻訳されていなくて、
今でもできることなら私が訳したいなぁ、という気持ちがあります。
まだまだ道は遠いですが、
こつこつ腕を磨いていきたいと思います。
最後に、作者のJohn Corey Whaley さんについて
ご紹介したいと思います。
1984年、アメリカのルイジアナ州生まれの Whaley さんは
大学卒業後、5年間公立の中高一貫校で教鞭をとり、
そののちフルタイムで小説を書き始めたそうです。
初の著書”WHERE THINGS COME BACK”が
2012年にヤングアダルト文学のMichael L. Printz 賞と、
William C. Morris Debut Fiction Award を受賞されたとのことです。
